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〜湿度と温度〜

草原だった
天国だったから虫はいなかった
とても乾燥していて
泣きそうだった
湖のしたに下界があって
母がいて父がいて
大切な人たちがいた

あたたかいのは
温度であって
色であって
わたしじゃなくてあなた
心じゃなくていのち


〜ゴール〜

駆けていっちゃおうか
しちゃおうか
しちゃおうか
地平線がゴールで
きっとまっ新のテープがある

緑の大海原
ところどころ砂肌が見えていたり
たまに岩山が無造作に落ちてる

ねぇ わだちがある
湖の先で途切れた
どこへいってしまったの?

駆けていくなら
立派な馬が欲しいな
あなたもいて欲しいな


〜まるで空〜

こんなかたちで
どこまでいって
できれば肯定するだけにして
きれいな薄い水色に
とけていきたい

思い出していた
あの未来のことを
今見て来たかのように


〜糸〜

天頂からたれた糸が
草原の真ん中で
おだやかに揺れる

ぬらりくらりと
時間になびき

円かな空は
未来へ赴く

いつものように
かるく下に引っぱると
昼はプチッと終わりました


〜epilogue〜

言いたいことが言えるように
わたしは世界を夜にした

月の日には月あかりで
闇の日には星あかりで
みじかい小説を書こうと思った
天国を知らないあなたに
乾燥につよい花について
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石
石ころ遊びしてる子供みたい
死んでいく心を擦り合わせてる
火は起こせないだろう
揺るがないだろう

大空の麓にあるいていく
この冷たさで風になれよう
風になってそのまま消えよう
蝕
欠けることのない望月は
by definitionで欠けないのだけれど
そんな夢を嘲笑うかのように
いたずら好きな神は ときどき
満月を狙って月を隠す

だれがそれを詠むの
終わりなき旋回の果てに

でも
わたしの今日は最後で
消えた月影分のおぼろげな破片が
突き刺さって死んでしまう
海
ある日
魔法瓶を解放したら
海があふれいでて
あたしの腺は粉砕され
懐かしむ形も無いようになった

そこに広がる色がスカイブルーだって
まぁ当たり前なんだけど

無関心な太陽に
ただ従順でいたくて
まだ知らない国の音楽で踊る
鈍い低音の食器を叩く

ちょびっとの悪戯
優しければ最高

空っぽの魔法瓶は
凸凹の跡に刻まれて
サラサラの砂を夢に見る頃
森の色は唄の中だけ

どんちゃん騒ぎの後は死ぬように眠る
世に在るものを求めよう

よく朝
目も開けられないほどの快晴で
オフホワイトの雲とベージュの帆船が渡っていく

まっすぐを伸ばす
深紅の裏は薄暗い
またそっと開いて閉じ込める

念じるように押し整える
花の形で粉を撒く

ビスケットのような人型が
手と手を取り合って
世界を囲む

切り離せば 魅惑

折り紙で繋がった世界は
卑屈にならないの
ててててて


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