ふたりの未来

わたしのフィルター
あなたのフィルター
二枚が重なると

ある種の色は強め合い
ある種の色は打ち消し合い 

でも
未来は
極彩色に見える

なんとなく1首

誕生日みんな忘れてしまってもどっかり青い空がお祝い

春の目覚め

快晴の町で　葉書は鳥に
狙った僕には矢が刺さり
君の声で孵化する
まだ痛い朝

飛ばした葉書　空は快晴
気付けばベッドも汚れ
積み重なるごみの中から
僕の羽を選ぶ

消えない赤の証で
結びつけるのが此処
だからこそ　僕は足掻いて
君の不在をつかむ
きっと空の中に

何も始まらない
産まれたばかりの朝
生きていた日々を
思い出さない
必要なごみを僕は選べる
背中の皮膚に
羽を植える

君にはもう遠い春だね
僕にはまだ遠い春だね

快晴の町で　葉書は鳥に
狙った僕には矢が刺さり
君の声で孵化した
少し痛い朝

旅立つ前の日

上り坂いまはひとりで影送り　広がる空が春を目指して

日常的な(?)2首

友達を盛り上げようとしたつもり　滑って転んでキモキャラになる

もう春は近いというが舗道には腐れなかった落ち葉の風葬