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夜は時々恐怖が充ちた
般若あるいは快楽殺人者の白い仮面が小さな窓に浮かんだ
どこかの月が妖しく照らした
 
夜は時々味方になった
メランコリーと夢幻と孤独に溺死するための空気を含んだ
犬の遠吠えが正鵠を射た
 
ある日僕は微風も無い夜の音を聞く
機械工場のような音を
絶えぬ火砕流を遠くで聞いている
 
次の日僕は真っ暗闇な心臓からの生誕を思い出す
何年前の話だっけか・・・
 
(星と僕)
(僕と月)
(磨り硝子とピロウ)

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