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真正面の山の向こうに弱い掃除機があって
雲と云う雲がみんな吸い取られそうだ
夕暮れの空はそんな三次元の形で世界を包んでいた
淡い人参ポタージュ色の背景に追付いたのは
痩せて、しかも白い月
私は残っていたわずかばかりの誠意をかけて
影の落ちた橋を渡ろうとするが
繋ぎの鉄の隙間がよっぽど広く開いたのをみて
率いた犬をも驚かせて、行くのを拒んだ
その瞬間、何処とも知れぬあちこちから羽ばたきが湧き上がり
あっという間に頭上の空を蝕した
なにかのクライマックスのような叫び
黒い炭――なにかの燃え滓――が散り散りに舞っている
風の僅かな日、だった
雲と云う雲がみんな吸い取られそうだ
夕暮れの空はそんな三次元の形で世界を包んでいた
淡い人参ポタージュ色の背景に追付いたのは
痩せて、しかも白い月
私は残っていたわずかばかりの誠意をかけて
影の落ちた橋を渡ろうとするが
繋ぎの鉄の隙間がよっぽど広く開いたのをみて
率いた犬をも驚かせて、行くのを拒んだ
その瞬間、何処とも知れぬあちこちから羽ばたきが湧き上がり
あっという間に頭上の空を蝕した
なにかのクライマックスのような叫び
黒い炭――なにかの燃え滓――が散り散りに舞っている
風の僅かな日、だった
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