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五階の外へ手を伸ばす
不思議だな ここは世界の果てでもないのに
何の臭いも感じないなんて
でもね 私は思う
大海原のよな都会を前にして
この中に、一つでも私でないものがあろうか、と
何故って見えるんだもの
空という舞台の中にも
やがて泡が ポコ、ポコ、ポコ
ひとつ、ふたつ、みっつ、それから
契約書は 一介の淀みになり
電柱は サンゴになり
はぐれ雲は 小魚の群れになり
後から後からポコ、ポコ、ポコ
図書館は 大魔神の化石になり
音楽は シロウリガイになり
私の夢は 揺れる昆布になり
男は 次の泡になり
小さな鳥は 次の標識になり
靴は 動かぬヒトデになり
吐息は 出入り口になり
ガラスの破片は 栄養分になり
ポコ、ポコ、ポコ・・・
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