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呪文を唱えれば振り返ることは分かっていたのに
赤い満月の不思議な力に負けた
赤い満月の不思議な力に負けた
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1
誰かの手招きで春が雪崩込む
粘膜が呼吸を始める
きっと四分音符が生まれる
無数の窓がいっせいに開く
一つしかない空が
同じくらい向こうに伸びて
2
広い
広い
呑気な
唱 を
乳児が通った辺りから
優しい陽の協賛
縁取られた絵に届きそう
レーヨンとしての風
かすかに希望を添える脇の桜
3
今はあたたかくて
目にさえ薫る刺激のうちに
幸せな春の唱が繰り返しを始める
4
でも吸収しなくては絶対
欲張りの卵が生まれ出だすから
5
あそこまで弧を引く舗道
景色の彩度を纏め上げながら
高揚する気を誇りながら
繋がっている
6
妄想とは呼ばなかった想像力の中で
桜は今 真っ盛り
真っ盛り
0
広い
広い
呑気な
唱
誰かの手招きで春が雪崩込む
粘膜が呼吸を始める
きっと四分音符が生まれる
無数の窓がいっせいに開く
一つしかない空が
同じくらい向こうに伸びて
2
広い
広い
呑気な
乳児が通った辺りから
優しい陽の協賛
縁取られた絵に届きそう
レーヨンとしての風
かすかに希望を添える脇の桜
3
今はあたたかくて
目にさえ薫る刺激のうちに
幸せな春の唱が繰り返しを始める
4
でも吸収しなくては絶対
欲張りの卵が生まれ出だすから
5
あそこまで弧を引く舗道
景色の彩度を纏め上げながら
高揚する気を誇りながら
繋がっている
6
妄想とは呼ばなかった想像力の中で
桜は今 真っ盛り
真っ盛り
0
広い
広い
呑気な
いつか写真の中で見た景色に迷っている
道をつくるのは 真白な壁
私は導かれ
何だか揚々とした気分で
斜め左を見る
人影なく
気配さえなく
これが迷路ならいつまでも迷おう
蒸発していく存在感
冷たい壁を求めている
染みのない青空を
目を細めて見る
君がいなくても生きていける
歩くよ
※南イタリアのAlberobelloという街のおもいで。
黄色の蝶よ…
君は間違ったのだろうが
ここは春の国ではないのだよ
ほら
空が汗を掻きはじめている
君は間違ったのだろうが
ここは春の国ではないのだよ
ほら
空が汗を掻きはじめている
日付を書こう 過去の日付を
小さな地方都市の いちばん明るい部屋で
雀たち鳴き競って
淡い畝は 遥かなる山裾に待つ
はらりと舞い降りた 一枚の手紙
白い服を着た 夢の語り部だ
ありったけの力を込めて 細い指を握るころ
泣き声がするのは 記憶の空だよ
どこまでも切れるこのない平らな路と
ぬるく遮る人間たちの行為の
複雑さを 新しいノートに書こう
忘れ難き 後悔の日付だよ
その窓からは 真昼の月が 見えているか
ふたつ向こうの村 呼び始める
熟れた若葉の匂いが もういちど湧く!
そうして 次のアッという瞬間に
屋上の洗濯物が翻った
(誕生)
小さな地方都市の いちばん明るい部屋で
雀たち鳴き競って
淡い畝は 遥かなる山裾に待つ
はらりと舞い降りた 一枚の手紙
白い服を着た 夢の語り部だ
ありったけの力を込めて 細い指を握るころ
泣き声がするのは 記憶の空だよ
どこまでも切れるこのない平らな路と
ぬるく遮る人間たちの行為の
複雑さを 新しいノートに書こう
忘れ難き 後悔の日付だよ
その窓からは 真昼の月が 見えているか
ふたつ向こうの村 呼び始める
熟れた若葉の匂いが もういちど湧く!
そうして 次のアッという瞬間に
屋上の洗濯物が翻った
(誕生)
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