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拠り所なく狗尾草
さらば国の境よ 虚しい半世紀よ
友が呼んでいるので 云々

子供はいいものねぇ
語りかける女は三十四歳
線路にのさばる無数の○○虫

・・・・・

覚えている? 君に聞いたのは
身勝手な若い魂はどこまで運ばれるだろう
と いうことだった

解法開放開封介抱
言葉からの解放
それはうみとそらとの区別が曖昧なこと

しかし 幸か不幸か
目指した先は大地である
続いているのは大地である

己 あれでもそれでもなくこれである
己の限界 そして女の限界
あそこでもそこでもなくここにいる

ああ 聞きたいことは
旅人は 空気にもなれるだろうか と
風を呼び止めるものは 何ひとつなくて

思い出す日のために来たというなら
なんて混乱した人生だろう
けれど決して 捨てた訳じゃない

あのとき届かなかった二割が
君の思い出を埋めるころ
何かを きっと何かを掴んで 陽にかざすから

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真剣な顔になった
いつ雷が落ちるか知れない黒雲のように

わたしたちは低い姿勢で話した
どことなく薄い都会の昼間
ビルたちはそれを栄養分にして
ニョッキリ伸びた
見上げれば
青信号
行けばいい 私

手を揺らせて
楽しいことを憶える私のまえで
空中で戸惑っていた感情が
パチンパチンと割れていく

大きな大きな
青信号
だから
行けばいい 私
そう
いつか
品のあるオバアサンになるために
一つ去って
二つ去って
三つ去って
それでもまだ何か残るというなら
彼が持っていてほしい

僕はひとりで空になって
白い大地を這う無限の生き様をながめていた

泣いている
どこまでも

晴れた空のうしろで

泣いている
どこまでも
ポケットに手を突っ込んだまま
水道の蛇口の前に立って
考えうる範囲のすべての悪徳を流してみた

けれどもその日夕立があり
少し強気な水が
僕だけでなくいろいろな人を潤していった

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