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がががっと
むずがゆい淀みが
気になって刺してしまう

わたしは
つなげてしまう
日常の小さなひらめきさえ
なんでもないBGMさえ
もしここに、を
描いてしまう

ゆっても
わたしは怖いよ
人なんて
こわすぎるよ

神様だのみは
○○○○○

知ってるんだよ
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私としての朝が
昨日としての朝に還り

そうして還っていく卵の日まで

忘れていく
忘れていく羽根の音を

大嫌いだった私が
産まれる日まで
潔癖性の回廊にゴミ箱が並んでいる

赤い蓋のは、紙くずたち
隣の緑は、その他の燃えるゴミ
真ん中に、プラスチック
右から二番目は、愛専用
いちばん右が、ビン又は缶

少し離れて、自動販売機の横にペットボトル

正しく分別して下さい
間違えないで下さい

ビン缶と愛とペットボトルの箱には
リサイクルの三角印がおおきく書かれている
こんな身体でも綺麗にバラせば
子供が5人救えますと、人は云う

しかし、この回廊はあまりに沢山の人が通るので、
ゴミ箱はいつもぎゅうぎゅう詰めである

しかめっ面をしながら通る人も
少し自分を捨てていく (その他の燃えるゴミ)

清掃員たちが、
醜い貌のそれを拾って行く
ドロドロしたまま終わった愛、それも (言わずもがな)

限りある資源を有効に!
間違えないで下さい

次までには皆消毒しておかなければ

どこにも収まらず転がっていた
ビー玉、と
虹と缶コーヒーのある風景、の
腐ったもの、それも (自動販売機の裏に隠れて)

ああ、ちなみに
魂を捨てるゴミ箱はありません
どうぞご自分で処理なさって下さい
詩でも書くなり、なんなり


〜湿度と温度〜

草原だった
天国だったから虫はいなかった
とても乾燥していて
泣きそうだった
湖のしたに下界があって
母がいて父がいて
大切な人たちがいた

あたたかいのは
温度であって
色であって
わたしじゃなくてあなた
心じゃなくていのち


〜ゴール〜

駆けていっちゃおうか
しちゃおうか
しちゃおうか
地平線がゴールで
きっとまっ新のテープがある

緑の大海原
ところどころ砂肌が見えていたり
たまに岩山が無造作に落ちてる

ねぇ わだちがある
湖の先で途切れた
どこへいってしまったの?

駆けていくなら
立派な馬が欲しいな
あなたもいて欲しいな


〜まるで空〜

こんなかたちで
どこまでいって
できれば肯定するだけにして
きれいな薄い水色に
とけていきたい

思い出していた
あの未来のことを
今見て来たかのように


〜糸〜

天頂からたれた糸が
草原の真ん中で
おだやかに揺れる

ぬらりくらりと
時間になびき

円かな空は
未来へ赴く

いつものように
かるく下に引っぱると
昼はプチッと終わりました


〜epilogue〜

言いたいことが言えるように
わたしは世界を夜にした

月の日には月あかりで
闇の日には星あかりで
みじかい小説を書こうと思った
天国を知らないあなたに
乾燥につよい花について
ある日
魔法瓶を解放したら
海があふれいでて
あたしの腺は粉砕され
懐かしむ形も無いようになった

そこに広がる色がスカイブルーだって
まぁ当たり前なんだけど

無関心な太陽に
ただ従順でいたくて
まだ知らない国の音楽で踊る
鈍い低音の食器を叩く

ちょびっとの悪戯
優しければ最高

空っぽの魔法瓶は
凸凹の跡に刻まれて
サラサラの砂を夢に見る頃
森の色は唄の中だけ

どんちゃん騒ぎの後は死ぬように眠る
世に在るものを求めよう

よく朝
目も開けられないほどの快晴で
オフホワイトの雲とベージュの帆船が渡っていく

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