忍者ブログ
不定期更新中。
[1]  [2]  [3]  [4]  [5]  [6]  [7]  [8]  [9
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

〜湿度と温度〜

草原だった
天国だったから虫はいなかった
とても乾燥していて
泣きそうだった
湖のしたに下界があって
母がいて父がいて
大切な人たちがいた

あたたかいのは
温度であって
色であって
わたしじゃなくてあなた
心じゃなくていのち


〜ゴール〜

駆けていっちゃおうか
しちゃおうか
しちゃおうか
地平線がゴールで
きっとまっ新のテープがある

緑の大海原
ところどころ砂肌が見えていたり
たまに岩山が無造作に落ちてる

ねぇ わだちがある
湖の先で途切れた
どこへいってしまったの?

駆けていくなら
立派な馬が欲しいな
あなたもいて欲しいな


〜まるで空〜

こんなかたちで
どこまでいって
できれば肯定するだけにして
きれいな薄い水色に
とけていきたい

思い出していた
あの未来のことを
今見て来たかのように


〜糸〜

天頂からたれた糸が
草原の真ん中で
おだやかに揺れる

ぬらりくらりと
時間になびき

円かな空は
未来へ赴く

いつものように
かるく下に引っぱると
昼はプチッと終わりました


〜epilogue〜

言いたいことが言えるように
わたしは世界を夜にした

月の日には月あかりで
闇の日には星あかりで
みじかい小説を書こうと思った
天国を知らないあなたに
乾燥につよい花について
PR
石ころ遊びしてる子供みたい
死んでいく心を擦り合わせてる
火は起こせないだろう
揺るがないだろう

大空の麓にあるいていく
この冷たさで風になれよう
風になってそのまま消えよう
欠けることのない望月は
by definitionで欠けないのだけれど
そんな夢を嘲笑うかのように
いたずら好きな神は ときどき
満月を狙って月を隠す

だれがそれを詠むの
終わりなき旋回の果てに

でも
わたしの今日は最後で
消えた月影分のおぼろげな破片が
突き刺さって死んでしまう
ある日
魔法瓶を解放したら
海があふれいでて
あたしの腺は粉砕され
懐かしむ形も無いようになった

そこに広がる色がスカイブルーだって
まぁ当たり前なんだけど

無関心な太陽に
ただ従順でいたくて
まだ知らない国の音楽で踊る
鈍い低音の食器を叩く

ちょびっとの悪戯
優しければ最高

空っぽの魔法瓶は
凸凹の跡に刻まれて
サラサラの砂を夢に見る頃
森の色は唄の中だけ

どんちゃん騒ぎの後は死ぬように眠る
世に在るものを求めよう

よく朝
目も開けられないほどの快晴で
オフホワイトの雲とベージュの帆船が渡っていく

まっすぐを伸ばす
深紅の裏は薄暗い
またそっと開いて閉じ込める

念じるように押し整える
花の形で粉を撒く

ビスケットのような人型が
手と手を取り合って
世界を囲む

切り離せば 魅惑

折り紙で繋がった世界は
卑屈にならないの
ててててて


忍者ブログ [PR]