忍者ブログ
不定期更新中。
[1]  [2]  [3]  [4]  [5]  [6]  [7]  [8]  [9]  [10
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ぽたぽたぽたと
透明な気持ちがおちる

好きなものを
信じる

ただなんとなく悲しい
雨の棲み処

逆さまなら
のぼっていく
PR
むかし、内職として、既存の曲に歌詞をつけたり、既存の歌詞を和訳/英訳とかしてみたりして楽しんでいた。
これは、My Little Loverの"NOW AND THEN"に新しい歌詞をつけるとして書いたものです。
ちなみに、原曲の歌詞もとても好きです。


-------------------


色付いてゆく呼吸 色褪せてゆくギター
今度は鳴らして ステージの上に立ち

ひとつを貫くこと ひとつに生きることも
誰かになるまで分かりそうもない言葉で

まぶたに針を刺し眠らない夜に
足跡を拭い取ってしまう

君の歌声で学んでいた
明日の夢の中に置き去りにする
優しそうな人

大嫌いだよ多分
そんな君が好きだよ
余裕の試合をサボって笑う仕草まで

欲しいのはどれなの 僕はどうしてほしいの
空に響いている

きっと最後まで聞かせないで
すべていま出来るのに 何も出来ない
言えない苛立ち

手品が終われば白い煙が
街を包んで 閉じ込める思い出

だから僕は君の歌声にいつも泣いた
その日もしも僕等が捕らえられたら自由を探そう

だけどいつか君が泣く日もあるだろう
僕の喉をごらんよ こんなにもひねくれて
君の姿だけ待つ空き地の中

夜は
自分の時間が削り取られていくのを少しずつ諦めながら
切なそうに笑う

まぁだだよ
まぁだだよ
17時になっても
まぁだだよ と
甘えられて

そうだ 夜と昼は永遠の恋人だから
文句はいわない

当たり前の幸せを忘れないように。


「朝」

あかあかと激昂する生身の塊、
緩やかな逆光の丘にすくむ一台の自転車、
跨っていた幼なじみを、放課後まで待つの。

カーテンは所々に濁った染みをつけ、
土埃も靴跡さえも許しているのに、
新しい色の風に、じゃぶじゃぶ濯がれて。
大いなる縁取りから、小さな影の揺らめきへ。


「昼」

肺が酸素を捕まえられない。
目の前は空気ではないのだろか。
何故こう苦しいの、ああ、何故、お天道様。

昼の詩人はまだ混乱している、
自分とそうでないもの、
地平線と雲漉く空のかたち、
生きているものと業を終えたもの。
今流れていくものと「たぶん…」の過去。

定義の外、運命の内に、道があるのだろか。
誰かの笑顔に会いたいよ、9階より上で。


「夕」

漢字が象徴するものを、
外国人に、解説しているうちに、
窓の下の建物は、薄紅色に染まって、
積み木のよな思考パタンも皆いっしょくた。

まだマシだから。ここだって狭くない。
夕焼けと、燃えてしまえば雲の上。

誰かだけに伝えたい、とっておきの場所。


「夜」

一寸の虫たちが、おそるおそる羽をこすり始め、
地味なよろいを薄明かりになじませて、
無数の本能をしきつめたベッドは、
それはそれはやわらかく、
私は眠る、それはそれは心地よく。

殺さなかった今日を憐れむように、
悩みごとの殆んどは裾をまくり上げて、
後は、ふぅっと白く吐いて、夢は寄る辺。

羽は私の羽
広げてみる、十分に大きな白いそれを
力強く空気が反れて、遠くの方でつむじを巻いた

これは飛べない翼
飛び方を忘れたから
私は梯子をのぼっていける

下のほうで何かが崩れるのが見えた・・・無音
だけどのぼっていく

舞い上がって散らばるのは、過去だけでいい

羽は私の羽
勇気を信じるための
そしてときどき風を感じるための

楽しい筈の世界を、まだ知らないから

忍者ブログ [PR]